小学4年生の息子が英検5級に合格した勉強法【体験談】

小学4年生の息子が2020年度1月の英検5級に挑戦し、無事に合格することが出来ました。
息子と僕で取り組んだ英検5級の体験談を書いていきます。

  • 英検5級を受けるにあたって調べたこと
  • 実際におこなった勉強法

おもに上記の2点を中心に「親目線」で記事を作成しています。
これから挑戦される方に参考になれば幸いです。

 

英検チャレンジ

 

受験当時の小4息子の英語スペック

  • 英語塾に小1から週1回通塾
  • 「英語で楽しく遊ぶ」という塾のため、文法は教わっていない
  • リスニングは有利かも

この状態からスタートしました。

目次

英検5級とは

英検5級の事を知るには英検協会のHPを見るのが一番ですが、小学生が見るにはちょっと難しい。
そういう場合、初心者用のページとして「英検for kids!」用意されています。

参照元:公益財団法人日本英語検定協会

非常にわかりやすいです。

 

英検5級のレベルは「中学初級程度」

HPによると、英検5級のレベルは

  • 中学初級程度

おもな受験者は

  • 小学校中学年~中学生

とあります。

中学生・・・とありますが、実際に試験会場に行った時は小学生がほとんどでした。
受験する年齢層が少しづつ下がっているんだと思います。


英検5級の試験内容

  • 筆記(25分)
  • リスニング(20分)

で構成されています。
詳しくはHPに載っていますので事前に目を通しておくことをおすすめします。

                                                                                           参照元:公益財団法人日本英語検定協会

筆記試験のポイント

  • 英単語は「読む」「聞く」がわかれば大丈夫
  • 「書く」は無い
  • 難しい理屈より「慣れ」
  • 問題数をこなすことに力をいれるべき
  • マークシートを塗る練習も忘れずに

英作文が無いので、単語のスペルをガッチリと覚えなくても大丈夫。
文法もふんわりと理解していれば問題なし。

問題を見た時に、雰囲気で意味がわかれば合格出来ます。

そのためには過去問題や予想問題を多く解いて、パターンを覚えてしまうことが有効

 

リスニング試験のポイント

  • 問題の内容は筆記試験より難易度が低い
  • 英文を聞き逃すわけにはいかないので緊張感がある

英文自体は非常にシンプル。
丁寧に2回読んでくれるので聞き取れない心配は無さそうです。
息子の話では、リスニング時に近くの道路を走る車の音が気になった・・との事。

特定の単語(数字・時刻・月日・季節・天気)を押さえておけば得点を稼げます。

英検5級の合格点

英検5級の合否は2016年から「CSE」という基準によって決定。

英語の 4 技能テスト結果を比較可能とするユニバーサルなスコア尺度
「CSE(Common Scale for English)」
英検5級では、HPによるとリーディングとリスニングを合わせて満点のスコアが
  • 850点

合格のスコアが

  • 419点

とされています。

上記の数値によると、5級は約50%の正答率があれば合格できるのでは・・と推測出来ます。

・・・がCESスコアでは単純に平均50%の正解では「合格」とはなりません

上記のページに詳しく載ってますが、リーディングとライティングをバランスよく出来ないと合格出来無いようです。

  • 他の受験者の正答率
  • 受験者自身の点数
  • 平均点

等、複数の要素によって合格基準が決まるため。
・・・そうは言っても実際、何%とれば合格なのか気になります。

これは2015年の5級の合格点。

  合格点
2015年第1回 29/50
2015年第2回 30/50
2015年第3回 31/50

参照元:英検のちょっと知りたいあの情報

このデータから推測すると、

約60%が合否の分かれ目といえます。

ただ前述しましたが、2016年からは採点方式が「CSE」に変更。
難易度の変更は無いようです。

そして、合格点数は公開されていません。

セクションの正答率が偏っていると合格ラインを越えていても不合格のケースが考えられることから、

正答率60%以上で平均的に点数をとる必要がある

という事がいえそうです。

英検5級の合格率

英検5級の合格率は約80%です。
挑戦すれば合格の可能性はかなり高いと言えます。

ただし

  • 英検は希望者のみが受験料を払って受験をする
  • 基本的に受験者全員が勉強をして合格の努力をしているはず

つまり、「希望者が準備をして受験にのぞんでも約20%の方は不合格になるということ。

高い合格率とはいえ、初めて英語に触れる方の場合はキチンと対策をするべきでしょう。

息子と取り組んだ英検5級対策

ここからは実際に行った対策を紹介していきます。
実は最初の2週間で問題点が見えてきましたので、途中で対策を練り直して再スタートしています。

【対策期間】

  • 1か月半(約45日)


【参考書・問題集】

  • 英検5級総合対策教本(旺文社)
  • 1日1枚!英検5級問題プリント(スリーエーネットワーク)
  • 英検5級過去6回全問題集(旺文社)
  • 7日間完成!英検5級予想問題ドリル(旺文社)

【試験対策】

  • 文法はざくっと覚える程度
  • 単語は「数字」「時刻」「月日」「季節」「天気」を中心に対処
  • 問題を多く解き、丁寧に答え合わせをして問題のパターンを記憶
  • マークシートに慣れる事の出来る問題集を選ぶ

受験日の2か月程前に、塾から「英検5級を受けてみますか?」との話があり受験を決意。

  • 文法
  • リスニング

に分けて取り組んでいきました。

単語も覚える必要がありますが、小学生で単語帳を淡々と覚えるのはなかなか厳しいと思います。
そこで文法に取り組みつつ、使用された単語を同時に覚える事に。

残り45日~30日

45日前から息子と英検5級に向けて本格的に取り組み開始。
ほぼ毎日、少しづつ進めます。

この段階では参考書は1冊に絞って購入。

 

英検5級総合対策教本 改訂版 (英検総合対策教本) [ 旺文社 ]

複数の参考書をこなすより1冊を隅々までこなすべきだろう・・・と選びました。
・・・が、後日に考えが変わって問題集を買い足してしまいます。
その理由は後述・・。

息子は文法は未経験なので、頭のページから一緒に取り組んでいきます。

  • be動詞
  • 代名詞
  • 前置詞  
  • 疑問詞
  • 進行文
  • 疑問文
  • 否定文

この辺りをメインに教本片手に文法を進めました。

流れとしては

  1. 「I am Tom.」等、例文で文法を覚える
  2. 付属のCDを利用してリスニングの問題に取り組む
  3. 過去問に合わせた筆記問題に取り組む

というサイクルを教本に沿って繰り返します。
出てきた単語も少しづつ暗記。

この一冊で全てまかなえるのはなかなか良いですね。

残り30日~1週間前

思い通りにはいかない

英検5級総合対策教本(旺文社)」の内容に沿って進めていましたが、いまいち手ごたえがありません。
2週間ほど取り組んでみた結果、問題点が見えてきました。

  • 教本を渡していても自分から勉強することは無い
  • 文法を説明しても、なんとなく理解をしてるような・・していないような・・
  • とにかく進度が遅い
  • 塾で5級を受験するのは息子のみなので、塾での受験対策は期待できない
  • 一冊の本だけでは問題数が少ない
  • マークシートの経験をさせたい


このままではマズいかも・・・と思い始めました。

現在の力量でどの位の位置にいるんだろうか?

という、最初に確認すべきこともやっていませんでした。

やり方を変えてみる

2週間ほど取り組んで見えてきた問題を解決すべく、方針を大きく変更。

ひたすら問題を解いてパターンを覚える

これです。
細かい文法は気にしません。
大人がじっくりと理解を深める勉強とは違い、力技で乗り切った方が良さそうです。

そこで、他の問題集を手に入れることにしました。

 

2022年度版 英検5級 過去6回全問題集 [ 旺文社 ]

僕は2020年度版を購入。
過去問題集が6回分収録されてます。
WEBで自動採点をするサービスがありますので、現在の力量の判定が可能。
注:自動採点サービスを利用する場合は最新のものを購入して下さい】

この過去問題で高得点をとる事が受験当日までの目標。

 

1日1枚!英検5級問題プリント [ 入江泉 ]

1日1枚づつプリントをこなしていくと25日でちょうど終了。
徐々に難易度が上がっていきます。

このプリントを毎日やり、間違えたところをしっかりと理解してもらいます。
残り1週間までに終わらせる予定。

丁寧に文法を押さえていく」やり方から、「とにかく問題を多く解いて間違えた個所の答えを覚える」やり方に変えて再スタート。
最初に購入した「英検5級総合対策教本」は辞書の替わりに使用。

過去問題もこの期間に4回分こなします。

残り1週間

残り1週間となり手持ちの問題集が過去問のみになったので、更に問題集を購入。

 

7日間完成 英検5級 予想問題ドリル 4訂版(音声DL付)【電子書籍】[ 旺文社 ]

まさに最後の仕上げというタイトル。
キッチリと7日かけてやりきります。

この頃にはだいぶミスが減ってきたので、「合格できるかも・・」と意識し始めました。

過去問題集も順調にこなしてあと少し。
受験当日までの点数の推移はこんな感じです。

「英検5級 過去6回全問題集」の点数の推移

  筆記 リスニング 合計
2019年度第2回
(30日前)
15/25 23/25 38/50

2019年度第1回
(20日前)

17/25 22/25 39/50
2018年度第3回
(14日前)
17/25 22/25 39/50

2018年度第2回
(7日前)

20/25 23/25 43/50

2018年度第1回
(当日)

23/25 24/25 47/50
2017年度第3回
(当日)
22/25 25/25 47/50

2週間ほど「英検5級総合対策教本(旺文社)」を頑張っていたので、最初の過去問題の時からその成果はでていたみたいです。
リスニングは最初から出来ていましたね。これは完全に英語塾のおかげです。

受験当日

午後1時から試験開始なので、午前中に残った過去問題を2つこなします。

イメージとしては

  1. 過去問題で合格
  2. 過去問題で合格
  3. 本番で合格!

という流れを狙いました。

息子と取り組んだ45日もこれで終了です。
気合を入れて1時間前に受験会場の学習塾に到着したら、誰もいなくて鍵が閉まっていたのは内緒。

90%以上の正答率で合格

色々と調べて対策したことと、息子も一生懸命取り組んでくれたこともあり無事に合格となりました。

【今回の点数】

技能 得点
筆記 23/25点
リスニング 24/25点
合計 47/50点

筆記の点数が対策によって大きく伸びた事が勝因だと思います。
94%の正答率。良かったです。

 

ただ、CSEスコアは思ったより伸びてないですね。8割を満たしていません。
平均点が高かったのか、もしくは間違えてはいけない箇所を間違えたんだと思います。

スピーキング(任意)

参照元:公益財団法人日本英語検定協会

英検5級では、一次試験の合否に関係なく「スピーキングテスト」の受験が出来ます。
息子はまだ受験していませんが、来年受験予定の英検4級までには挑戦します。

英検5級に取り組んで感じた事

取り組み始めた時は文法を重視していましたが、徐々に考えが変わりました。

「文法はしっかり理解していなくても単語がわかれば合格できる」

これです。

ただし、単語力をつけるために単語帳をコツコツ暗記するよりは、問題をたくさん解くことで自然に覚えた方が良いと感じました。
5級では約600程度の単語数ですので、問題を多く解いていれば自然と身につくと思います。

もし単語に不安があり単語帳も揃えるのでしたら、旺文社の「でる順パス単」はオススメ。

英検5級 でる順パス単 [ 旺文社 ]

 

僕は利用しませんでしたが、単語帳として購入するかどうか最後まで迷ってました。
息子には問題を多く解いてもらっていたので、更に単語帳を導入するとキャパオーバーになりそうで・・。

 

今回の対策で購入した教本と問題集。ボロボロです。
全て隅々まで使わせてもらいました。

自己肯定感の向上に役立つ?

英検5級への挑戦の目的のひとつには「自己肯定感の向上」がありました。
自己肯定感の向上には「成功体験を積み重ねる」のが必要。

今回の合格体験が少しでも息子の役に立てばと思ってます。

この記事を書いた人

田舎で子育てと父の介護をしていたアニメーターです。子育ては現在も進行中。家から出られないのでブログ・アフィリエイトを始めました。今までの人生で得た知識や技術をアウトプットする雑記ブログです。東京でアニメーション会社に就職→フリーランス→田舎へ戻って子育てしながら仕事→父の介護開始→数年続いた介護が終了しました。アニメ業界の末端でひっそりと生きてます。

コメント

コメントする

目次