小学5年生の息子が2021年度5月の英検4級に挑戦し、無事に合格となりました。
息子と僕で取り組んだ英検4級の体験談を書いていきます。
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おもに上記の2点を中心に「親目線」で記事を作成しています。
これから挑戦される方に参考になればと思います。
英検チャレンジ |
受験当時の小5息子の英語スペック
- 英語塾に小1から週1回通塾
- 「英語で楽しく遊ぶ」という塾のため、文法は教わっていない
- リスニングは有利かも
- 4か月前の1月に英検5級合格
この状態からスタートしました。
英検4級とは
英検4級の事を知るには英検協会のHPを見るのが一番です。
参照元:公益財団法人日本英語検定協会
英検4級のレベルは「中学中級程度」
HPによると、英検4級のレベルは
- 中学中級程度
とあります。
英検4級の試験内容
- 筆記(35分)
- リスニング(30分)
で構成されています。
詳しくはHPに載っていますので事前に目を通しておくことをおすすめします。
筆記試験のポイント
- 英単語は「読む」「聞く」がわかれば大丈夫
- 「書く」は無い
- 難しい理屈より「慣れ」
- 問題数をこなすことに力をいれるべき
英検5級には無かった「長文の読解問題」が出題されます。
文章を読むためには、単語を覚えるだけではなかなか対処が出来ません。
リスニング試験のポイント
- 5級よりイラストが減り、英文のみの問題もある
- ひっかけ問題が出題される
- 英文を聞き逃すわけにはいかないので緊張感がある
確実に5級より難易度がアップ。
登場人物や話の流れを追わないと間違ってしまう「ひっかけ問題」が出題されます。
なんとなく聞こえてくる単語で答えを判断してしまうとミスになりがち。
英検4級の合格点
英検4級の合否は2016年から「CSE」という基準によって決定。
「CSE(Common Scale for English)」
- 1000点
合格のスコアが
- 622点
とされています。
上記の数値によると、4級は約60%の正答率があれば合格できるのでは・・と推測出来ます。
・・・がCESスコアでは単純に平均60%の正解では「合格」とはなりません。
上記のページに詳しく載ってますが、リーディングとライティングをバランスよく出来ないと合格出来無いようです。
- 他の受験者の正答率
- 受験者自身の点数
- 平均点
等、複数の要素によって合格基準が決まるため。
・・・そうは言っても実際、何%とれば合格なのか気になります。
これは2015年の4級の合格点。
合格点 | |
---|---|
2015年第1回 | 38/65 |
2015年第2回 | 38/65 |
2015年第3回 | 40/65 |
参照元:英検のちょっと知りたいあの情報
このデータから推測すると、
やはり約60%が合否の分かれ目といえます。
ただ前述しましたが、2016年からは採点方式が「CSE」に変更。
難易度の変更は無いようです。
そして、合格点数は公開されていません。
セクションの正答率が偏っていると合格ラインを越えていても不合格のケースが考えられることから、
正答率60%以上で平均的に点数をとる必要がある
という事がいえそうです。
英検4級の合格率
英4級の合格率は約70%です。
挑戦すれば合格の可能性は高いと言えます。
ただし
- 英検は希望者のみが受験料を払って受験をする
- 基本的に受験者全員が勉強をして合格の努力をしているはず
つまり、「希望者が準備をして受験にのぞんでも約30%の方は不合格になる」ということ。
高めの合格率とはいえ、キチンと対策をするべきでしょう。
息子と取り組んだ英検4級対策
ここからは実際に行った対策を紹介していきます。
【対策期間】
【試験対策】
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5級を受験後少し間を開ける予定でしたが、英語塾からの勧めもあり連続で4級も受験となりました。
息子本人も記念受験のつもり・・ということで軽いノリで挑戦です。
ただし息子は軽いノリでも、こちらはガチで取り組むためネットで4級の情報を検索し準備します。
4級の対策も基本的には5級と同様。
ただ、5級よりは単語を覚える必要がありますので単語帳を追加しています。
そして、前半の2週間を
- インプット期間(文法等を覚える)
残りの1ヵ月を
- アウトプット期間(ひたすら問題を解く)
とします。
残り45日~30日(インプット期間)
45日前から息子と本格的に取り組み開始。
毎日、少しづつ進めていきます。
英検4級総合対策教本 改訂版 (英検総合対策教本) [ 旺文社 ]
まずは英検4級の全体を掴むために「英検4級総合対策教本」からスタート。
理解できない部分があっても先に進んでいって、ざっくりと4級の内容に触れてもらいました。
5級では使わなかった単語帳「英検4級でる順パス単」を導入。
問題に出る英単語の意味がわからない・・・という事態は避けたいですよね。
単語帳は最後まで使用。
2023年度版 英検4級 過去6回全問題集 [ 旺文社 ]
まだ何もしていない段階で、過去問題「英検4級過去6回全問題集」を1回分解いてみます。
この段階から最終日までで、どの程度点数が上がるか楽しみですね。
点数の推移は最後にまとめます。
残り30日~1週間前(アウトプット期間)
なかなかペースが上がらない
ここまで2週間取り組んでみました。
取り組んでみて感じた事は、
「英検4級」って予想以上に難しかった
です。
「5級は英語に触れ、4級から英語が始まる」・・・そんな感じ。
毎日、少しづつ進めていく
ここからはひたすら問題を解く期間になります。
「英検4級総合対策教本」はまだ途中ですが、予定通り次の段階に進みます。
理解できない部分に時間をかけるよりは、こぼしながらでも先に進んだ方が良さそう。
息子の場合、英語に使う時間は1日20分~30分位。
そのくらいが気持ちよく取り組める限界かと思われますので。
1日1枚!英検4級問題プリント/入江泉【3000円以上送料無料】
「英検4級総合対策教本」を終了して、ここからは「1日1枚!英検5級問題プリント」を使用。
1枚目から徐々に難易度が上がっていき、いつの間にか4級を解ける実力に・・・という狙い。
25日分ありますが、少し前倒しで進めて約20日で終了。
残り1週間
ここからは「英検4級予想ドリル」を使用。
最後の1週間の仕上げとしてはコレ以外に無いです。
7日間で4級の範囲を終わらせます。
ただ、わからなくても流しながら進んだせいか息子はだいぶ疲れてきました。
ポイントで過去問題を全6回分のうち5回分をなんとか消化。
受験当日までの点数の推移です。
「英検4級 過去6回全問題集」の点数の推移
筆記 | リスニング | 合計 | |
---|---|---|---|
2020年度第2回 (45日前) |
23/35 | 15/30 | 38/65 |
2020年度第1回 |
20/35 | 22/30 | 44/65 |
2019年度第3回 (14日前) |
25/35 | 26/30 | 51/65 |
2019年度第2回 |
30/35 | 24/30 | 54/65 |
2019年度第1回 |
33/35 | 25/30 | 58/65 |
2018年度第3回 (行わず) |
–/25 | –/30 | –/65 |
1回目の過去問題は残念ながら合格圏内には入れず。
回数を重ねるごとに順調に点数を伸ばし、受験当日には9割近い点数となりました。
受験当日
午後2時から試験開始のため、午前中に残りの過去問題をこなします。
結局3回分残っていましたが、あまり詰め込んでも疲れるので2回分のみ。
イメージとしては
- 過去問題で合格
- 過去問題で合格
- 本番で合格!
という「ホップ・ステップ・ジャンプ!」の流れ。
5級で良い結果でしたので、そのまま踏襲します。
70%弱の正答率で合格
息子は記念受験のつもりで始めつつも、こちらは合格させるつもりで取り組んできました。
結構詰め込んでしまいましたが、息子は弱音も吐かずに淡々とこなし無事に合格。
【今回の点数】
技能 | 得点 |
---|---|
筆記 | 27/35点 |
リスニング | 20/30点 |
合計 | 47/65点 |
過去問題で十分な点数を取っていたため、本番で点が落ちても合格圏内で収まりました。
良かった。
点数は全受験者の平均値を下回っていましたが、CSEスコアは合格基準を突破。
リスニングが危うかったものの、突出して点が低い問題が無かったのが幸いしてます。
スピーキング(任意)
英検4級も5級と同様に「任意のスピーキングテスト」を受験できます。
合否には関係ありませんので試しに受けてみても良いかも。
特に4級のスピーキングテストは3級の面接にかなり近い・・とのことなので、受ける意味はありそうです。
英検4級に取り組んで感じた事
「5級同様に文法は完全に理解していなくても単語がわかれば合格できる」
息子と取り組んで感じた事です。
まとめると
- 4級範囲の単語を覚える
- ひたすら問題を解いて、出題パターンを覚える
上記の2点に尽きます。
ただ、結果としては合格出来ましたが、なかなか大変でした。
1か月半で4級レベルの内容を教え込むのは無理があったようです。
自己肯定感は向上したのか?
英検4級への挑戦も「自己肯定感の向上」がひとつの目的です。
自己肯定感の向上には「成功体験を積み重ねる」のが必要。
そういう点では今回、苦しみつつも一つの成功を積みました。
挑戦した意味はあったんじゃないかと思ってます。
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